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*コラム③* 『銅版画に使われる技法のいろいろ』

2021/8/21

 今回のコラムでは、銅版画の制作に用いられている技法について紹介する。


 版画と聞くと、彫刻刀などで板を彫り、できた溝にインクを染み込ませる方法が一般的かもしれない。しかし実際にはそれ以外にも様々な技法がある。酸などの作用によって銅板の表面を腐食させることで凹凸をつくる方法も、有名な版画技法のうちの一つである。例えば、エリオグラヴュールと呼ばれる技法では、銅板に感光剤を塗り、その上に絵画などをのせて光をあてたのち、銅板を酸にさらすという手順で版画が制作される。感光剤は光にあたると固まるため、光が絵画を通過して銅板まで達した部分のみ感光剤が固まり、酸による腐食から銅を保護する役割を果たす。このように、光の到達度合いによって銅の表面に凹凸をつくって作品を完成させるのが、エリオグラヴュールと呼ばれる版画技法である。


エリオグラヴュールが用いられた作品の一例、『飛ぶ魚』


(担当:Y.K. 編集:A.U.)


 
 
 

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