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*コラム④* フォーヴィスムと「飛ぶ魚」

2021/8/22

ジョルジュ・ルオー『飛ぶ魚』

 「野獣(仏:fauve)の檻の中にいるようだ」


 1905年、パリのサロン・ドートンヌの一室にて、若手画家たちの作品を見た批評家の発言である。この発言から、彼が見たような強烈な色彩、激しいタッチを特徴とする一連の絵画運動を「フォーヴィスム」(野獣派)と呼称するようになった。

 

 さて、「飛ぶ魚」の原画作者であるジョルジュ・ルオーは、この「フォーヴィスム」に分類される画家である。「飛ぶ魚」そのものはモノクロの銅版画であり、フォーヴィスムの特徴である激しい色彩表現こそないものの、骨太の線や全体の雰囲気にはその影響が見て取れる。

 

 なお、余談ではあるが、ルオーを初めとするフォーヴィスムの画家達は、ギュスターブ・モローに師事していたという。同じ会場内にあるモローの版画「出現」も、ぜひ一緒に鑑賞してみてほしい。



モロー原作の版画、『出現』


(担当:S.K. 編集:A.U.)


 
 
 

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